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音楽全般、とくにk-pop(神話/SHINHWA)をはじめ、もろもろ話題でまったりと。どなたでもおこしやす。


by gaaco
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바다 【INTERLUDE】


       僕にとって音楽は
       海のようなものです

       誰もが知っている広くて大きな海


       これから僕はその海について
       発見することや学ぶことがたくさんあります

       海の中には何が入っているのか
       どんな生物がいて 深さはどうか


       これらをよく調べて皆さんに
       海の素晴らしさを伝えられるように努力いたします





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のぞみ新型車両N700系2人掛けシートに腰をかけ缶コーヒーをあけた瞬間、
ふと不安になった。


「この新幹線は名古屋で停まるだろうか」


停車駅リストにはたしかに「名古屋」という文字がある。
わたしは意味もなくその文字を何度も確かめた。


ただ漠然と、
不安の入り混じった期待、
期待の入り混じった不安。

…不安?
ひきかえしたいとおもったわけではない。
不安になんてなる必要ない、と、いいきかせた。


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ほんの数日前、
SHIN HYESUNG FIRST TOUR IN JAPAN東京公演を見終えたあと、即決した。
「名古屋へ行こう」

その気持ちは明確だったが
所用のため、直前まで名古屋行きは実現するかわからなかった。


新幹線が名古屋へ到着するまでの間、1時間40分。
時が経つのを長くも感じ、
時が経つのを短くも感じた。
いったいどっちなんだ。

.
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話は前後するが、冒頭の一文は
「じぶんにとって、音楽とは?」
もう何年前だろう、Viewsic…現M-on!特番における、ヘソンの言葉。


       僕にとって音楽は
       海のようなものです



彼は、海の中で、なにをみつけ、なにを感じたのだろう。


       海の中には何が入っているのか
       どんな生物がいて 深さはどうか



わたしは、海が見たかった。


東京公演では、なにかを、うけとりそこねた気がしていた。
教えてくれているのに、その中には深淵ななにかがあるのに、
学び取れなかった自分自身に、なんともいえない後味のわるさと、後悔があった。

精魂こめて、全力でぶつかり、「こちら側」におしえてくれている人の思いのたけを、
十分にくみとれなかった、レスポンスできなかった、報いれなかった、あの後悔。

「なにか」がたしかに、そこにあるのに、その「なにか」を、つかめなかった気がした。
あんな思いは、もうしたくない。
こんどこそは…



名古屋駅到着。天候、薄曇。
바다 【INTERLUDE】_e0006314_0534830.jpg


…名古屋の海は、どんなだろう。


開演までまだ大分時間があった。
土地勘がなく行くあてもない。


わたしには名古屋在住の友人がいる。
が丁度この日、彼女は家族旅行で県外へ出かけていて会えなかった。
その彼女にメールした。

「海が見たいんだけど」


すぐに返信が来た。
「名古屋港はどう?水族館とかあるよ」


路線図を片手に地下鉄を乗り継ぎ、名古屋港へ。
바다 【INTERLUDE】_e0006314_0583676.jpg

港への道すがら、観覧車が。
何故だか、なにかのライブの開演前には、観覧車を見るのが好きだ。
なにかを上空へ運んでくれる気がして。
個室の一つ一つはただ戻ってきて巡回してるだけなのに。
바다 【INTERLUDE】_e0006314_105233.jpg

港には、南極観測船が停泊していた。
これは現在は運航しておらず、内部は、なにやら博物館のようになっているらしい。
바다 【INTERLUDE】_e0006314_11028.jpg



淡々と港を、ただただ歩いた。


…暑い。


空をふとみあげると、
さきほどの曇り空とは一転、港では、なにか突き抜けるような青空の景色。
決心がついた。

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そろそろ会場へ向かおう。


再び地下鉄へ乗り、路線図と地図をたよりに会場到着。
바다 【INTERLUDE】_e0006314_111924.jpg


電光掲示板の文字を見た瞬間、なんともいえない緊張感。
重みを感じた。

彼が生涯、感じてきたことがら、表現したいことのすべて。


       これらをよく調べて皆さんに
       海の素晴らしさを伝えられるように努力いたします



わたしは、どれくらい、全力で伝えられたことをくみとり、学ぶことができるだろう。
「あちら側」が全力でぶつかってくるなら、
「こちら側」も全力でぶつかるしかない。
雑念は、要らない。
真剣勝負だ。



センチュリーホール。
名古屋国際会議場内のメインホールだ。


意味も無く国際会議場を歩く。
意味も無く会場の外へ出る。

中央卸売市場があった。立派な建物だ。
そういえば築地市場はどうなるのだろう、
ゆりかもめに「市場前」とかいう駅がたしか出来たはず、
でもまだぜんぜん更地だったよな…などと、とりとめもなくライブとは関係ない考えが巡る。


…そんな折、連れからのメール着信。
「私、開演20分前にしか着けないみたいです」


空をみあげる。刻々とその色が変わっていく。
この猛暑が永遠に続くようなこころもちになっていたけれど
いつのまにか夕刻の風が運ぶ空気はひんやり涼しい。


ダフ屋が寄ってきた。
「チケットあるよ」

「…持ってます」


しばらくすると偶然、知人と遭遇。
なぜか必要以上に饒舌になる。
あのとき言わなくていいことまで言ってしまったような気がする。
その知人とは席がはなれていたこともありその場で挨拶して別れる。


いつのまにか開演20分前。
そろそろ席へ着こう…。



                                         【part2】へ続く
by gaaco127 | 2007-09-13 18:30 | ★ Music(K-pop etc.)